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Author:hikari
東京・吉祥寺の「アレクサンダー・テクニーク教室FUN」で教えています。
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アレクサンダー・スイミング

今日、プールに行って泳いできた。
ちょっと大げさに聞こえるかもしれないけど、
これは私の人生において、とても画期的な出来事だった。

私、子供の頃から運動全般が苦手で、体育の時間が苦痛だった。
特にプールは大嫌いで、嫌な思い出がいっぱい。
一応体は水に浮くけど、前に進もうとすると沈んでいくの。
ものすごい時間と労力をかけても、10メートルがやっと。
それでもう全身クタクタになって、あとは何も手がつけられない。

プールなんて水が冷たくて唇が紫になって鳥肌がたつし、
塩素で鼻がツンとするし、耳に水が入って嫌な感じだし、
色が白いから人の倍速で日焼けして、肌がやけど状態になるし、
近眼だからコンタクトはずしたら、なんにも見えないし、
おまけに偏平足だから、プールサイドの足跡がカッコ悪いし・・・
必修だった水泳の単位をイヤイヤ取った大学1年生の夏以来、
これから先の人生で、もう一生泳がないと固く心に決めていた。

そんな私が、どうして再び泳いでみようと思ったかというと。
子供の頃に苦手だったことも、
アレクサンダーテクニークの教え方でレッスンしてもらえるなら、
できるようになるんじゃないかと思って。
チャレンジするのは相当勇気がいったけどね。

さて今回私に水泳を教えてくれたのは、トレーニー仲間のゆいこさん。
アレクサンダーを学びつつ、水泳インストラクターの仕事をやっている。
「水が怖いよー」と言う私に、仲間内ならご存知の、
あのおもしろいキャラクターで、楽しく指導してくれた。

私にとって良かったのが、
泳ぐために必要な要素を小さなステップに分けて、
一つひとつ進めてくれたこと。
まずプールの中を手で水をかきながら歩いて、
水の中で体を動かすことに慣れてから、
次に水に顔をつけて、水中で息を吐くことを覚えて、
それから水に体を浮かてみる・・・というように。

中でも印象的だったのが、水の中を歩きながら、
「水の中に道ができるので、それについていけばいい」って
教えてもらったこと。
体の動かし方によって水の手触りがちがうことに興味をもったら
だんだん水への恐さがなくなっていって、
水の中にもぐったときも、落ち着いていられた。

そして、ひとつできると満面の笑みでほめてくれるので、
自分ができていることが分かって、安心して次に進めた。
できないときは、私がやっている無駄な動きや
体のどこが緊張しているかを教えてくれる。
その観察眼はすごい正確だったよ。
「蹴のび」のときなんて、無駄な力を抜いたら
本当に気持ちよく距離が延びるので、すごい感動した!

私はアレクサンダーテクニークを始めて6年ぐらいたつ。
トレーニングを続けている甲斐あって、
自分の体の癖や無駄な動きに気づきやすくなっているし、
それをやめるにはどうしたらいいかの知識もあるので、
少しアドバイスをもらっただけで、あんなに苦手だった水泳が
びっくりするぐらい早く上達して、嬉しかった。

この上達の早さは、アレクサンダーテクニークをやっている
人同士で「言語」を共有しているおかげもある。
自分の言葉がすぐに通じるということが、
ゆいこさんにとっても感動ポイントだったらしい。

私がレッスンでなによりも感動したのが、疲れないこと。
2時間ぐらい練習していたんだけど、全然平気で、
むしろどんどん元気になっていったぐらい。
泳ぐって、すごい力のいることだと思っていたけど、
上達の秘訣は、むしろ力を抜くことだったんだね。
私が泳げなかった原因は、まさにそこにあったのだ!

今日のレッスンは2時間でバタ足まで。
次は手の動きを覚えて、
最終的にはクロールで25メートル泳げるようになりたい。
なーんて、「また泳ぎたい」と思っている自分に、心底びっくり。
なにより、すごい楽しかった!

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ゆりかもめにて

仕事の関係で東京ビッグサイトに行った帰り道、
「ゆりかもめ」に乗った。

ゆりかもめは、都心を走る電車には珍しいボックスシート。
見知らぬ人と膝を突き合わせて座るというのは、
ロングシートに慣れた私には、なかなか刺激が強いもの。
座席に座るやいなや向かいの女性とバッチリ目があい、
気まずくなって、お互いに目をそらす・・・ということを
二度ほど繰り返した。

あらら、目のやり場に困っちゃう。
こんなときって、どこを見たらいいんだろう・・・

行き場所を求めた視線は
しばらくのあいだ車内をさまよいながら、
私は先週のアレクサンダーのクラスで話していたことを、
ぼんやりと思い出していた。

「実際に目に入ってくるものを見ないようにするのは
そもそも不可能なことで、できないことをしようとするから、
体は緊張するんだよね」

そうか、そうだよね。
目を開けている限り何かしら見えているんだから、
みんなが視界に入ってくることを許してあげよう。

そう思って、目を伏せている向かいの女性、
スマホに没頭しているとなりの青年、
斜め向かいのスーツを着た若い女性、
それから車内のほかの人たちと、
窓の外を流れる広々とした夕暮れの景色が、
ただ目に入ってくるにまかせていた。
すると・・・

「ねえ、みんな一緒だね!」
「そうだよ、みんな一緒に行くんだよ」

突然、ココロの中で子供の私が話し始めた。
答えているのは、大人の私。

そういえば小さな子供だった頃。
親に連れられて電車に乗ると、こんな気持ちになったっけ。
知らない人たちと一緒にいて、
同じ電車に乗って同じ方向に行くことが、
なんか理由もなくうれしい、そんな気持ちに。

大人になった今日の私も、
見知らぬ人たちと一緒に電車に乗っている時間が、
なぜだかとてもかけがえのないものに感じられて、
駅に着くまでの間、とても幸せな気持ちに包まれていた。
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