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Author:hikari
アレクサンダー・テクニークを教えています。からだとこころにまつわる日々の気づきなどを綴っていきます。

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走る

この間、朝、会社の最寄り駅に着いたら雨が降っていた。

どうしよう、傘持ってない・・・

職場は駅から歩いて10分ぐらいかかるので、
傘がないとちょっと厳しい感じ。
駅前のコンビニをのぞいたら、ビニール傘は売り切れていた。
次のコンビニまで、坂を下って推定200メートル。
私は走ることにした。

坂を走り下りているとき、
頭が行く方向に体全部がついていくように思っていたら、
すごい早く、しかも軽やかに走れて、
一瞬、自分が四足動物になったみたいな気がした。

私はぜんそく持ちで呼吸器が弱いため、
これまでは走るとすぐに息切れして、
すぐに立ち止まってしまってたんだけど、
その日はノンストップで走ることができた。

そしてさらにびっくりしたのは、
走り終わってコンビニに着いた時、
走った後とは思えないくらい、
本当に、まったく、息切れしていないことだった!

それから数週間経った今朝のこと。
電車が遅れて遅刻しそうだったので、私は信号の変わり目で
大人げもなく、大通りを斜め横断すべく全力疾走した。
そうして走り始めたそのとき、私のカラダは思い出した。

息切れを起こしていた普段の自分は、体のどこを固める癖があったのか。
そして息切れをしなかったあの日は、どうやって走っていたか。
すごい言葉にしづらい感覚なんだけど、確かに、なにかをつかんだ気がした。

走る・・・というのは、私にとって水泳と同じくらい、
自分の世界の外にあった行動なんだけど、

も、もしかしたら、面白い!?

自分の頭に浮かんだ考えが、
あまりにこれまでの私の思考パターンとかけ離れてるので、
なんだか私が自分の知らない人になっていくみたいな、
不思議な、不思議な感じがした。
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すぐに反応しないこと

この間の出来事。
忙しかった一日を終えて家に帰ってきた私は、
コーヒーを淹れてほっと一息つこうと思った。

まず、ガスコンロでお湯を沸かす。
その間にマグカップにドリッパーを乗せ、ペーパーフィルターをセット。
そこにコーヒー豆を入れ、沸騰したやかんのお湯を少しだけ注ぎ入れる。
ふわっと粉が膨らむ。ああ、いい香り・・・

頭が繊細に動いて体ぜんぶがついてきて、
指先から動いてやかんに手を伸ばし、
何回目かのお湯を注ぎ入れ、
コンロにやかんを戻そうとしたそのとき・・・

ガッシャーン!

ひじがマグカップに接触したらしく、
ドリップ中のコーヒーを勢いよくひっくり返してしまった。
あたり一面、茶色の海・・・

嗚呼、私の珈琲が・・・!

広がりゆく茶色の海と、滝のごとく床に滴り落ちる液体を、
だまって見つめること・・・しばし。

その光景を誰かが見ていたら、
一見フリーズしているように見えたかもしれないけど、
その時、私は私なりのスピードで、
次にやることの優先順位を考えていた。

まずは倒れたマグカップを起こして、
あたり一面に散らばった豆を流しに捨てた。
それから、着ていたセーターを脱いで、取り急ぎ、シミ抜きをした。
調理台から滴り落ちたコーヒーは、引き出しの中まで入り込んでいた。
でも、それをふき取るには、床をきれいにしないと足の踏み場がない。
だから、次に床を拭いた。
被害は想像以上に広がっていて、
結局3つの引き出しの中を含めて、流し周りの大掃除をする羽目に。

一通りの掃除を終えて、私があらためてコーヒーにありついたのは、
それから30分後だっただろうか。

なんかねー。おっちょこちょいな出来事だったけど、
振り返ると、私は自分の成長を感じたの。
何がって、「すぐに反応しなかったこと」が。

こぼした瞬間に、頭にカ~っと血がのぼらなかったから、
自分を責めるとか、
早く片づけようとして、やみくもに動き回るとか、
いつまでも自己嫌悪に陥っているとか、
そういうことにならなかった。

私は普段から人よりも動作がゆっくりしているらしく、
周囲から「オットリしてる」って言われることが多くて
自分は「遅いんだ」って思っていたんだけど、
すぐに反応しない=自分のペースを守る
ことができたら、マイナスの感情に振り回されず、
自分を大切にできた実感があって、とてもよかった。

アレクサンダーテクニークの効果には、
姿勢がよくなったり、肩こりがなくなったり、
パフォーマンスの技術が上がったりすることがあげられるけど、
それは、こんなふうに自分の反応をコントロールできるように
練習を積み重ねるからなんだよね。
と思えた、日常のひとコマでした。
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