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Author:hikari
東京・吉祥寺の「アレクサンダー・テクニーク教室FUN」で教えています。
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アレクサンダーと側わん(3)

少し忙しかったので、久しぶりのブログ更新となりました。
今日のテーマは側わんです。

アレクサンダーテクニークのプロコースでの学びは、
簡単に言い表すことはできないのですが…
その何とも言い表せないところが私には面白いものでした。

「分からないのが面白い」なんて、不思議に思われるかもしれませんね。
今、あの学びの時間を振り返ってみて良かったと思うのは、
自分で納得のいくまで悩んで考えることができたことでした。
アレクサンダーテクニークは、国内外の色々な先生に教わったけど、
教え方とか言っていることは本当に人それぞれでした。
でも明快な定義や答えがないからこそ、
自分の腑に落ちるまで、いつまでも考えることができたし、
すぐに答えを出さなくていいところに安心感を覚えました。

まさにジグソーパズルのピースをつなげていくように、
一つひとつ、自分なりの身体観を形づくっていきました。

そのうちに、ふとした瞬間に気づくのです。
考えだけでなく、体もいつのまにか変化していることに。

例えば、数カ月おきの歯医者さんの定期健診で。
座り慣れたリクライニングシートの背もたれへの
背中のあたりかたが前より左右均等になっていることに。
衣替えの季節、前の年のコートの胸のボタンがとまらなくて、
袖もつんつるてんになっていることに。
デパートの化粧室から出るときに、ふと目に入った自分の後ろ姿が、
明らかに前と変わっていることに。

体に負荷をかけるような体操やトレーニングをしたわけではないのです。
すごーく平たく言うと、ふだんの体の動きを見直しただけ。
「何々をしたから」というより「何もしなかった」という感想が近い。
だから、いつ変わったのか分からない。

でも、いつ変わったのか分からないからこそ、いいのです。
努力をやめたら元の状態に戻ってしまうという、
不安や強迫観念から自由になれたからです。
前にO脚矯正サロンを退会するときに言われた言葉、
「あなた、やめたら元に戻るわよ」
そのとき感じた疑問に対して、
ここでようやく自分なりの答えを出すことができました。

元々体は完璧にできています。
だから、過剰な何かをやめれば上手くいく。
それはまさに、天動説から地動説へ世界の見方が変わったのと同じような、
自分史上のコペルニクス的転換でした。
そして構造体としての体がいかに完璧であるかは、
解剖学を学ぶ中でも確信に変わっていくのでした。

これまでの経緯をブログに書きながら振り返ってみると、
それまでの私は、とても人の意見に左右されていました。
中学校の保健の先生、病院の偉い先生、
通っていたサロンの院長や施術を受けていた整体師、
それからインターネットで読んだ、自分より詳しそうな誰かの意見…
そうした意見に対して反射的に逃げたり、盲目的に従ったり。
後悔とか反動を原動力にして、
現代医学と代替療法の間を、振り子のように行ったり来たりしていました。

そうではなく、意見や情報を、まずはいったん自分で受け止める。
すぐに反応しなくてもいい。
そして自分で考えて、自分で決める。
私が本当に欲しかったのは、正しい答えを教えてもらうことではなく、
「自分で決める」こと。
それこそが本当に自分に力を与えてくれるものでした。

続きます。
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